庄内弁「まぐまぐでゅー」について⇒「まぐまぐでぃゅぅ」

庄内弁「まぐまぐでゅー」について⇒「まぐまぐでぃゅぅ」

2021年6月28日

TV「秘密のケンミンSHOW極」の中で紹介された。
庄内弁「まぐまぐでゅー」について、「ちょっと違うんだよなぁ」が正直なところ庄内人の感想。

芸人のウド鈴木は、受け狙いなのか、話を合わせていたようなところもあるが、彼の芸風からして、あまり小難しい事を言うタイプではないので、仕方ない事なのかもしれないが……。

飲み物の「マウンテインデュー」のような「デュー」ではない。

言葉を分解していくと、

「まぐまぐ」⇒ 頭の中に蜘蛛の巣が張るようにもやもやしている状態を示す。
発音も「マグカップ」という時の「マグ」ではない。「ぁぐぐ」である。
「まくまく」も同じような意味合いで、女の子は「まくまく」という方が多い。

「でゅー」の部分だが、これは江戸時代に関西方面から入ってきた言葉で、
「と言う」が訛ったもの。
「と言う」⇒「って言う」⇒「ってゆう」⇒「っでゅう」⇒「でぃう
この「~~っていう」意味合いが残る発音に出てこないと、庄内弁には似ていない。
庄内弁のような別言語になってしまう。

大阪弁で「のどの穴から手ぇ突っ込んで、奥歯ガタガタ言わしたろうかい」
の感覚に近い言い方で、
「訳の分からない事をいっぱい言って、脳みそまぐまぐでゎせてやろうか」
が応用になるといえばわかりやすいかもしれない。

頭の中が混乱するほど、理屈をこねて「わけわからない状態にしてやる」
「まくまくって言わせる」⇒「まくまくとい言わせる」⇒「まぐまぐでぃわせる」

「まぐまぐとさせられた」⇒「まぐまぐと言わされた」⇒「まぐまぐでぃわさいだ」
「まぐまぐした状態だ」⇒「まぐまぐって言う感じ」⇒「まぐまぐでぃゅー」⇒「まぐまぐでぃゆ」なのだ。
「まぐまぐって言う感じだ」⇒「まぐまぐって言う様だ」⇒「「まぐまぐってゆう」⇒⇒「まぐまぐでぃゆぅー」
女の子の言い方は「まくまくってゆう」と舌足らずな感じになって、「まぐまぐでぃゆぅー」より遥かにかわいい。

「まぐまぐでゅー」は。「まぐまぐでゅ」ではない。
「まぐまぐでゅー」は「まぐまぐっでぃゆぅ」に近い。
態と強調しない限り「まぐまぐ」よりも「まくまく」に近い発音になる。

結論「まぐまぐでぃゆぅー」一つとっても、庄内弁はいかにチャーミングな事か?